スクラッチとは
スクラッチはビジュアルプログラミング言語の一つです。
スクラッチはパソコンさえあれば小学生から大人まで簡単にプログラミングを始めることができます。
スクラッチはこれからの時代を生き抜くために不可欠なスキルである創造的な思考力、論理的な判断力などを楽しく学べるようにできています。
作ったプログラムをScratchのサイトから世界中の人々に公開することができますし、他人が作ったプログラムを改造したり、自分の作ったプログラムを改造してもらったりすることもできます。
Scratch3.0の主な変更点
2019年1月にリリースされたScratch3.0の主な変更点です。
1.タブレット端末でもScratchを動かせるようになりました。
2.新しいブロックが追加・変更されました。
(サウンドエフェクト、テキストを調べる、移動ブロックのランダム
座標への対応など)
3.拡張機能も充実しました。
特にマインドストームEV3やマイクロビットなどPC以外の周辺機器
と接続でき、マルチメディアを融合した活用ができます。
一口メモ
■アルゴリズムとは
プログラムを作るには、作る前に手順をしっかりと考え、見通しをもってからプログラムを作り始めることが大切です。
プログラムの処理の手順のことを「アルゴリズム」といい、コンピュータプログラムの構成のしかたをいいます。
最古のアルゴリズムとして、2つの自然数の最大公約数を求める「ユークリッドの互除法」があります。
プログラミングに慣れてくると、簡単な処理なら頭の中でアルゴリズムが作れるようになります。
コンピュータは「アルゴリズム実行の機械」ともいわれています。
よいプログラムが作れるかどうかは、よいアルゴリズムが考え出せるかどうかにかかっています。
この講座では、スクラッチ・プログラミングを学ぶことを通して、アルゴリズムの基本的な考え方を身につけます。
スクラッチコースのご案内
2020年度より、小学校でプログラミング教育が必修化されます。
そのため、比較的導入が簡単なビジュアルプログラミング言語である
Scratchに注目が集まり、プログラミング教育として取り入れられるケ
ースが増えてきています。
本講座は、Scratch3.0を使ってプログラミングをはじめて行う小・
中学生向けの講座です。
Scratchの起動方法から、画面の使い方やブロックの動かし方など、
Scratchの基本操作をわかりやすく解説します。
また、自分で描いた絵を動かしたり、音を鳴らしたり、それらを組
み合わせてゲームを作ったり、楽しみながらプログラミングを学習で
きます。
使用テキスト(予定)
◇スクラッチコースの概要
科 目 | 時間 | コマ数/月 | 期間 | 総コマ数 | 募集人員 | テキスト代 |
スクラッチ | 18H | 4コマ(1コマ45分) | 6ヶ月 | 24 | 10名 | 実 費 |
◇スクラッチコースの主な内容
No | テーマ | No | テーマ |
1 | プログラミングとは | 5 | ミニゲームの作り方を学ぼう |
2 | プログラミングの基本をマスターしよう | 6 | 本格的なゲームを作ろう |
3 | プログラミングの世界を楽しもう | 7 | 教材を作ってみよう |
4 | かんたんなゲームを作ってみよう | 8 | アルゴリズムを学ぼう |
スクラッチ(Scratch)二つのエディター
1.オンラインエディターは、Scratchコミュニティーサイトにあるため、インターネットにつながったPCのブラウザ上で、すぐにプログラミングを始めることができます。
・オンラインエディター:https://scratch.mit.edu/
2.オフラインエディターはインターネットにつながった状態でオフラインエディターをダウンロードしてインストールを行います。その後はインターネット接続しなくてもプログラミングが行えます。
・オフラインエディター:https://scratch.mit.edu/download/
マインドストームEV3やマイクロビット拡張機能使用上の注意点
スクラッチの拡張機能でマインドストームEV3やマイクロビットを利用するときは、あらかじめ、それらはPCとBluetooth接続をしている必要があります。
また、あらかじめScratch Linkがインストールされ実行中である必要があります。
Scratch Linkをインストールするには左図の画面で「ヘルプ」をクリックし、「Scratch Linkをインストールする」からインストールして、実行するタイミングが良いようです。
・Scratch Linkインストールサイト:https://scratch.mit.edu/microbit
スクラッチとマイクロビットのコラボ例
画面をスクラッチで表示し、コントローラをマイクロビットが担います。マイクロビットのボタンAでドラムを1から8までの乱数で鳴らし、ボタンBでサックスホーンを1から8までの乱数で鳴らします。
また、ドラムが音を鳴らすときはドラムの大きさを120%に拡大し、0.1秒後に100%に戻します。サックスホーンが音を鳴らすときはサックスホーンを右へ15度傾けて、0.1秒後に左へ15度傾けて元に戻します。